スウェーデンワインは、ますます進化しています。数年前から、私たちはそれをご紹介していますが、まだまだ飲んでいただける機会が多くありません。そうだ！だったら、飲んでもらえる場所を自分たちで作ればいいと、あたり前のことに今ごろ気づいて、このバーをはじめます。
このバーはなくなることが決まっているから、はじめることができたバーです。私たちは長年の拠点としてきた代官山を2025年8月までに離れることが決まっています。そこで代官山でやりたかった事が残ってないかと考えたときに、自分が行きたいバーをやりたかったんだ、と思い出しました。今なら、スウェーデン・ワインという、まだ多くの人に知られていないお宝もあるし、同じくあまりに知られているとは言えないトンカチの取り扱う家具やお皿やカトラリーだってある。お酒は好きだし、音楽はもっと好きだ。それらを抱え込むのではなく、広場のように共有できる時間と空間がほしい。お酒が飲めなくてもワインが苦手でも気にせずいられる場所。しゃべっても黙っていても気持ちいい場所。私はそれがほしい。きっと、アナタもそれがほしい。あれ、今のはナンのオト？眼下を走る山手線？夜の鳥？音楽？何の音？
多くはご説明しません。どんなお店も、偶然に引き寄せられるご縁がなければ出会えません。残り3ヶ月の間に、ご縁があればきっと、この空間でお会いできるはずです。
飲み物はスウェーデン・ワインの他、スウェーデンと日本のレアなウイスキー、スウェーデンのジン、奈良の日本酒、日本のビール、ノンアルコールのドリンクいろいろ、各種こだわりのおつまみ、そしてアナログレコード、カセットテープとCDで古今東西の音楽を共有します。
ここは大げさに言えば、文明そのものの最果て、小さく言えば、文明を謳歌したい者たちの詰め所でしょうか。スタッフ一同、大きな煙突の見える窓で、お待ちしております。