Polly Fern

ポーリー・ファーン

ポーリーはいつも丁寧なメールをくれる。彼女はどこに行っても、すぐに生まれ育った田舎に戻ってきたくなる。彼女の創作はこの土地にぴったりとくっついていて、分割できない。けれど、彼女が作る世界は、どこにもない、懐かしいけれど、誰も経験したことがない思い出と風景だ。過去が未来を先取りするようなノスタルジー。テクノロジーが当たり前にあることを予感させる田園風景。未来と過去、自然とテクノロジー、小鳥とスマホ、のんびりとスピードは対立しない。全ては共生し混じり合う。それが彼女の宇宙だ。

 

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※写真は、彼女の自宅で撮影した。毎週のようにアンティークショップに出かけているアンティーク好き。でも本棚には人気のドラマの原作本が並んでいたりする。

 

・トンカチストア（ポーリー・ファーンページ）

Artist News

アーティストニュース

Profile

Ceramicist / Illustrator

United Kingdom

1994年、イギリス東部ノリッチ生まれ。
オーガニックな生活、語り継がれる物語、草花や動物、子供時代の記憶、それらが混じり合い、新しく、懐かしい、どこにもない風景を作品にする。SNS世代のアーチストでありながら、都会は苦手。豊かな自然の中で4羽のカナリアと暮らし、絵を描き、陶器を作り、今日もインスタを投稿する。

※写真は自分自身で撮影したセルフポートレイト。彼女は写真が実にうまい。

Works

ポーリー・ファーンの作品

Ceramic Works

陶器作品

ポーリーの陶芸作品は、その絵と切っても切れない。ある意味、陶器は絵のキャンバスとして存在し、絵は陶器に描かれることで現実味を帯びてくる。飾られて、その世界を眺め、物語を感じるように想定された陶芸作品は、ある意味で彼女のインスタグラムの現実化でもあリ、ビットでなく肉声で物語るための場所だ。

※写真はポーリーのインスタグラムから。
ポーリー・ファーンのイラスト

Illustration

イラストレーション

人や植物、小鳥や動物、描かれている対象はオーガニックで、時間はゆったり流れているが、遠近感と既視感が混在した絵の中で、見るものは時間と空間の迷子になりそうだ。絵の背後には神話が隠れていそうだけど、その出典はいつまでも不明で、これって何の物語だっけ、ひょっとして私の夢の続きだっけ、と思ったところで目が覚める。目覚めはいつも、すっきりしている。

※写真はポーリーのインスタグラムから。
ポーリー・ファーンのインスタグラム

Instagram Generation

インスタ世代

ポーリーはインスタグラムをバリバリ使うSNS世代のアーチストだ。自分の活動も興味も、人とのつながりもSNSで作ってきた。彼女の中ではSNSは単に告知や宣伝の場ではなく、彼女が住む自然の中の鳥のさえずりや川のせせらぎと同じように、インスピレーションの源になっている。自然環境としてのSNSは、彼女の表現と対立せず溶け合い補完する。

※写真はポーリーのインスタグラムから。

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